冬も脱水症にご用心
冬は乾燥による隠れ脱水症に陥りがち
脱水症と聞くと夏のイメージを持つ人が多いと思いますが、実は冬にも脱水症って起こるんです。
人の体の半分以上は水分でできています。この体に含まれる水分のことを「体液」と呼びます。
体液には血液、リンパ液、消化液、細胞と細胞の間を満たす組織間液などがあります。
体液は、体外に出ていく水分量・塩分量と、体内に補給する水分量・塩分量が同じくらいのときに、ちょうど良いバランスを保てています。しかし、大量に汗をかいたり、発熱や下痢などの体調不良で水分が失われたりすることで、体内に必要な水分量と塩分量が十分でなくなる場合があります。そうした状態が脱水症です。
脱水症は本人は気づきにくい!
子どもや高齢者の脱水症は本人が気が付かない間にどんどん進行してしまうことも・・・重症になる前にまずは、どんな症状があるかを周囲の人が知っておくことが大事ですね。
●軽度
めまい
ふらつき
手先や足先が冷たい
皮膚の乾燥 手の甲の皮膚をつまんだ後にすぐ戻らない 爪を押してから色がすぐに戻らない
いつもよりボーっとしている
唇がカサカサしている
口の中が乾燥している場合
脇の下が乾いている
●中度
頭痛
吐き気
発汗や排尿が減る
嘔吐
下痢
●重度
意識障害
痙攣
ドロドロ血液による脳梗塞や心筋梗塞
脱水症になる前にしっかり予防しよう
必要な水分量には個人差がありますが、1日に食事以外で1~1.5リットル程度を目安に2~3時間おきにこまめに水分補給をしましょう。
特に、起床時・食事前・入浴後・運動後・飲酒後などは、必ず水分補給するようにしましょう。
また、室内が乾燥していると、体内の水分が蒸発しやすく、これも隠れ脱水になりやすい原因になっています。加湿器をつかったり、室内に洗濯物を干すなど湿度にも注意しましょう。