ビタミンD不足になってませんか?
皆さんこんにちは!すみっこケアです🫡
5月だというのに30度を超える日もあったり、かと思えば寒くて上着を着たりと気温差で体調崩しやすい季節です。こまめに水分補給をして熱中症にならない対策もしておきましょう!
さて、今回はビタミンDのお話です。
東京慈恵医科大学が行った調査(2019年から2020年3月までの期間に東京都内で健康診断を受けた5,518人を対象に行った調査)にて、98%の人がビタミンD不足(<30ng/ml)であったという報告されています。98%ということは、ほとんどの方がビタミンD不足ということになります。
ビタミンDは油溶性ビタミンの一種で、体内で重要な役割を果たしています。
- 食事で摂ったカルシウムやリンの腸からの吸収を助け、血液中のカルシウムとリン酸の濃度を正常に保つ
- 副甲状腺ホルモン(骨吸収を促進するホルモン)の分泌を抑制。
- 筋肉の調整
- 神経機能のサポート
この他にも、細胞の分化や増殖の調節、抗炎症作用、抗がん作用など、様々な生理的機能に関係していると言われています。
ビタミンDが不足すると、血中カルシウムの低下、血中リンの低下、くる病(小児期に骨が軟化する)、骨軟化症(成人期に骨が軟化する)などの重大な合併症が起こることがあります。
また、産婦人科領域においても、ビタミンDが不足することで、様々なリスクが上昇することがわかっています。
では、なぜこれほど多くの日本人がビタミンD不足に陥っているのでしょうか。その主な原因は、生活習慣の変化にあります。
- 日光浴の減少
多くの人がオフィスワークをしており、日中に日光を浴びる時間が極端に少なくなっています。ビタミンDは皮膚が紫外線にさらされることで生成されるため、日光不足は深刻な影響を及ぼします。 - 食生活の変化
伝統的な日本食では、ビタミンDが豊富な食品(例えば干し椎茸や魚)が多く含まれていました。しかし、現代では食生活の欧米化が進み、これらの食品を摂取する機会が減少しています。 - 日焼け防止対策
日焼け止めの使用や日傘の普及も、ビタミンD生成を妨げる要因の一つです。
それでは、不足しているビタミンDをどのように補っていけばいいでしょうか?
1.日光浴・・・日光はビタミンDの主要な供給源です。皮膚が直接紫外線にさらされることでビタミンDが合成されるため、適度な時間日光浴を行うことが必要です。
一般的には夏であれば5分、冬であれば20分程度の日光浴が必要と言われています。
2.食事から摂取・・・ビタミンDは食品からの摂取も可能です。
3.サプリメント・・・ビタミンの摂取が不足している場合には、ビタミンDのサプリメントを摂取するのもよい方法です。

食生活や日々の習慣を振り返ってみてはいかがですか?